狼になりたい@架月弥
- 作者: 架月弥
- 出版社/メーカー: ソニー・マガジンズ
- 発売日: 1998/07
- メディア: コミック
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架月弥さんの初期作品集。いろんな話が入っていますが、主に「梅」や「さくら」という小説書きの卵の男の子が、自分のことと他人のことでぐるぐるする話。「思春期はとうに過ぎたけどその後の迷ってる時期」の子らの話。迷える若者のぐるぐる思う気持ちと、それから「そんでもいきますか!」という気持ちの話かなあ。以下は3年前の感想。
『ひょうのなみだをすててきた』
なんか最近あまりに自分がぐるぐる思いそうになっていることがそのまま書いてあって、ちょっと。ほっとする。数年前は「ふーーん」としか思わなかったけど。そうじゃん!そうじゃんか!と今は思う。このお話きっとあまり一般の女の子に受けないと思うけど、でも他にもそう思う人もいるものだよね・と思うとほっとする。なんでそんなにさーー。というのと私はだめだあー。というのとか。でも一応ラストも好きです。私もそゆふうに思えるようになるもの悪くない。いつでも準備OKなんですけど、でもその思い込みがふってこないだけさ。私がしきりに「チョコレートくうか」と思いつくのはこれから来ている事に気がついた。
『99まで数えてだめなら』
タイトルと心意気が好きだと思う。99まで数えてだめなら?さてどうするか。同い年で小説家の卵「さくら」と知り合ったけど、小説の才能があるのもさくら、好きな女の子もさくらの彼女(しかもさくらは振る)、今やってる劇団はトラブルつづき、そして原稿はダメだしの嵐、な「梅」の話。それでも「それでもいきますか」な話。
(蛇足)架月弥さんの漫画は『チョコの歌』の1話目の方が私は1個のお話として好きです。初めて読んだときにおおおお!と恋におちました。