竹光侍@松本大洋(作:永福一成)

竹光侍 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

竹光侍 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

長屋に引っ越してきた若い侍「瀬尾宗一郎」は妙な男だけれども、実はものすごく剣の腕がたつ侍。子供のような野生生物のようなところがある男なのですが、たぶんきっとそれがいけないのか「猫が申しますにはその男血腥いのだそうです」。第一話タイトルがちょうどよく表してると思いました。

松本大洋好きだけど、今回も全然わからなかったらどうしよう・・・とためらっていましたが、とても面白かった。よかった!第一話の見開きカラー大好き。色和紙破いてつくったカラフルな切絵みたいでお気に入りです。そして松本大洋の絵はどんどん象徴的?メルヘン的?になっている気がするのですが(絵の事、なんとなくしか認識できてません)この話にはとてもぴったりでした。私にも話がすごく面白く分かりやすく思えて楽しくて嬉しかったです。

すてきな「マンガ」だと思います。お薦め。原作つきの作品なんですが、お話と絵が離れようもなくぴったりひとつになってる作品てこういうのをいうのかな、と実感しました。松本大洋が描いてなければまた全然ちがう別の作品になるんだろうなーと強く思いました。

余談)『ナンバー吾』も素敵だなあー面白いなあーと思って読んだんだけど、私には意味が全然わからなかったのです。いや私はもともと作品に対して多角的に深く思考してみることが苦手で大抵70%ぐらいしか理解しないままよんでいるのですが、『ナンバー吾』のときは15%ぐらいしか分からなかったので・・・。

くいもの処 明楽@ヤマシタトモコ

くいもの処 明楽 (マーブルコミックス)

くいもの処 明楽 (マーブルコミックス)

居酒屋『くいもの処 明楽』を舞台にしたバイト青年26歳(生意気年下器用っ子)VS店長32歳(やんちゃ大人・アホ代表イレブン)のあれこれ。表紙がちょうどよく中身を表してる。ときめいた!!大笑いして萌えました。鳥原が明楽をすごく好きになってしまって、そこから猛攻かけたり、ネガティブになったり、という話です。主な視点は明楽さん。明楽さんのあほっぷりとさらりとポジティブっぷりときちんと成長した人なところは確かに惚れるなと思いました。

でも一番は牧さんがかっこいいな!!明楽の幼馴染にして先輩にして上司(オーナー)。ヒドイこと言いながら明楽のことかわいがってるなー昔の思い出が一瞬みえるとことかかなりときめいた(「俺、牧さんに後ろめたいことだけはしないっすよ」というやつ)。明楽が花道なら、牧さんが水戸みたいな感じだろうか?でも友達じゃなくて、近しくて大事なお兄さんて感じだから全然ちがうかも。明楽との問答が大変かわゆいです。牧さんかっこいいなー。見た目大人で落ち着いて賢くて情に厚い○ロ(それは全然○ロではない)。顔の怖い男前です。

友達と牧さんホモだったらいいね☆と語りあってしまいました。この居酒屋、店長・オーナー・キッチンチーフ・ホールチーフの4人が幼馴染なんですが、その設定も素敵。その時の相手はあの30過ぎても警察に連れてかれる喧嘩するホールチーフがいいな(そういう展開はたぶん絶対ない)。