試走@ディック・フランシス

視力が悪いために騎手資格を剥奪された元騎手が、王子の(強引な)依頼を受けて、王子の義弟に関する疑惑を明らかにするためモスクワに飛ぶ!という話。脚色してないよ。私は日本人なので、人々が「王子が、」「王子が・・」というだけで無用にときめきました。いや王子は基本的に脇役で最初と最後しかでないんですが、しっかりしててごつい男前なんですよ。ぼんぼんじゃないところがちょっと素敵で主人公相手に、にやり。とするところも素敵でした。強引な王子です。

彼の作品では、いつもセリフに「くくっ」と笑ってしまいます。皮肉ぽいユーモアに満ちた各種のセリフや言い回しが好きです。好きなのを書き出そうとしたけど原作が手元になくて残念です。王子の義弟が気絶させられて車にのったまま主人公の停車中の車に激突した瞬間に主人公が「私の車!!!」。私は恥ずべき優先順位を口走った。とか。