フライ,ダディ,フライ@金城一紀

フライ,ダディ,フライ

フライ,ダディ,フライ

よかったー。かっこよかったです、鈴木さん!
前作も痛快でしたが、今回はさらに痛快。そしてうるりときました。

平凡な中年サラリーマンの鈴木一さん。22年連れ添った妻に美人の娘。そこそこ幸せにすぎゆくと思われた日々は一変。ある日帰宅すると、娘は病院に。某有名高校に通う高校生の男達に腹と顔を強く殴られた娘をみてもちろん怒りが込み上げる。しかし相手の男達の暴力のにおいに動くことのできない鈴木さん。しかも事件はもみ消される。苦しむ鈴木さん。娘を守ることができないのか。このまま泣き寝入り・・?いや、いやいや。前作「レボリューションNO.3」の男の子達がでてくるので順番に呼んだほうが面白いです。以下は、未読の方はやめたほうが。何も予備知識なしで読んだ方が面白いです。

舜臣(スンシン)
文学も映画もいっぱい見てるケンカマスター。相変らず強い。今回は一番かっこよかったです。かっこよすぎでいいのだ。御伽噺とかいう人はこのお話の絵が分かってない。あれです。「王と王宮はどうなったの?」ていうようなものです。
鈴木さん&スンシンはみてて楽しいです。対抗しようとする鈴木さんはほほえましいし(カルバンクラインの下着でふふんとするところとか。笑)、スンシンの「てへって笑うな!」というセリフとか。そしてスンシンはかわいくてかっこいいので女の子はたまらんと思う。

アギー
金も頭も美貌もすばらしいあれも所持する未来のコスモポリタン。お色気マスター(ちょっとちがう)。彼の魅力はどうやら男女関係ないてのが分かったよ。金城さんの書く男の子達の笑い顔の表現とからぶくていいなと思います(変な意味でなく)。皆相手のことすごく好きだよなーと。
バトロワなら三村かなあ・・・。でもアギーのほうが器がでかくてもてて、そして隙無く素敵かと(私三村ファンですから。ほんとうに)。どっちもコスモポリタンを目指しそうだが、ほんとになれるのはアギー。

南方(みなかた)
前作の主人公。元優等生の参謀型の男の子。何のかんのいって彼の出す案はいつだって素敵かと。わりとかわいこちゃんな気がしてきた最近。「また読めばいいじゃん」とか「ぎょーざ大好き!」とか数々の名言。全然似てないのに秋也を思い出す。バトロワ好きに読ませたい。

ヒロシ
別の意味での男前かと。皆にすごく愛されてます。赤ちゃんのような笑顔。これもバトロワにはまるかも。でも私ヒロシのほうが好きです。うん。

山下
「至上最弱のヒキを持つ男」カンニングは必ず一人だけ見つかり、好きな子に告白するのに股関節脱臼。しかし知らないところで女の子を励ますのに大活躍してたりするのです。私の知っているだけでも2人も女の子の心を癒してる(でも彼はけして知らないだろう・・・・)。「楽しいねー」とか「知ってる」とか大好きです。かわいいやつめ。

えっと。ホモは一切抜きにして「愛してるぞ。」とかいわれると泣きそうな感じ。よいですよ。相手(友達)のことすごい好きだなあーと「GO」の時も主人公見てて思った。で、その友達も主人公のことすごい好きだよなーと。