探偵ニールシリーズ

ストリート・キッズ (創元推理文庫)

ストリート・キッズ (創元推理文庫)

仏陀の鏡への道 (創元推理文庫)

仏陀の鏡への道 (創元推理文庫)

高く孤独な道を行け (創元推理文庫)

高く孤独な道を行け (創元推理文庫)

いつもタイトル(邦題)がかっこよい。全5冊で向こうでは完結したそうです。ニール君は英文科修士に復学できたのかな。

痛快活劇・・?と思っていたらそうでもなくてええと・・・。ハードボイルドの香りか。日本のふじょし受けするのとは違うけれど切ないとことかあるのと、ニール君がいつも大変そうなのが。

面白いストーリー・転がる謎、ニールの苦境、彼の若くてわりと惑いやすいとことか、好きです。話が面白くて気になってぐいぐい読めますが、設定からの予想に反して「痛快」系ではありませんでした。ニール君いつもツメ甘いんだ。なかなかに切ない。
毎回同じ始まり方をするのとか好きです。しかし、2冊目の最後では結構悲しかった。3冊目の最初で目を愕然としたし、3年かよ!と。このシリーズちゃんと話が続いてるんですよ。巻の最後で「ニールはどうなるんだ」と思わされて続きが次巻のプロローグで分かる。5巻目まで安心できません。

ストリート・キッドを優秀な探偵にまでしこんだグレアム父さん(彼も同じ組織の探偵)との軽快なやりとりは明るくって楽しいです。しかしニールを毛嫌いしているやな奴として現れたエド・レイヴァンもいざニールがピンチになるとグレアムと一緒に心配してくれてほほえましい。レイヴァンとニールのやりとりは後半になるとわりと楽しい。