われはロボット@アイザック・アシモフ

高齢で高名なロボット心理学のスーザン・ギャルヴィン博士の回想という形でひとつずつ語られるロボットたちの話。子守りロボットの「ロビイ」はちょっとかわいくていい話。アシモフの話はSFだけど現実的ですが、その中でもけなげな感じがするロボットはいい感じです。残りは、ロボットが引き起こす事件集です。いや、ロボット開発史ってかいてあるや・・ごめんまちがった。

グレゴリィ・パウエルとマイケル・ドノバンの2人は開拓の探検隊メンバーとして、毎回ロボットと仕事します。検査もします。しかし、奴等は毎回予期せぬトラブルに巻き込まれるのです。

危険な地域に鉱石を採りに行ったロボットがある事情からラリってしまう「堂々めぐり」(川原教授お気に入り)ラリったロボットをどうしたらいいのか。パウエル&ドノバン大ピンチ!ライバル会社が持ち込んだ設計図を解析したブレーン(頭脳労働専門ロボット)が宇宙船を作り出した。乗り込んだパウエル&ドノバンだけどまた・・・!!登場人物は他にもいるのですが、彼らのロボットにふりまわされっぷりはちょっと気の毒で可笑しかったです。

「人間に危害を与えてはならない」「ロボットは人間に与えられた命令に服従しなくてはならない」「ロボットは前条1・2に反するおそれのないかぎり自己を守らなくてはならない」というロボット工学の三原則をもとにしたミステリー?な要素もあるかも。もくもくとは読みませんが、時間のあるときによむと楽しいです。がつんと読むなら「鋼鉄都市」とか「夜明けのロボット」とかの、刑事ベイリシリーズが好きです。ベイリが大嫌いなロボットと仲良くなってくのが好き。ベイリが消えたずっと後も、ロボットがずっと覚えてるのが好き。