ただマイヨ・ジョーヌのためじゃなく@ランス・アームストロング

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく

この本がでた後の2005年でツール・ド・フランスで誰も果たしたことの無い7連覇を果たした、ランスの自伝1冊目。

マイヨ・ジョーヌとは、ツール・ド・フランスで総合1位の人が着る黄色いジャージです(フランス語で黄色いシャツ。とか黄色いジャージという意味)ツールは何ステージもあるので、その前日までで総合1位だった人が黄色いジャージを着て走り、人が変わったりもしますが最後に着てた人が総合優勝。最強と栄光の証。

原題は「自転車の話じゃない」です。ガンの話と、ランスの人生の話。でもやっぱり自転車レースの話もつまってると思います。自転車レースという競技は面白い。

すでに自転車レース界でトップにあったランス・アームストロングが睾丸癌を発症する。すでに肺と脳に転移していて最悪の予後軍に分類される。実際生存率が非常に低かったが、その後彼は生還。癌になったときが25歳。非常に若くしてそゆことになったわけです。化学療法の影響で、以前の筋肉はすべて落ち、体格が全く変わっている。癌から生還した後の人生をどう生きてくかも実はとても大変なのを知る。

で、スポンサーもつかず、苦渋の時をすごすわけです。だれも彼の復活を信じてなかったけど、その後復帰していって、見事、自転車レースの世界の最高峰ツール・ド・フランスで総合優勝を果たすわけです。1回だけでもツールで優勝するってことはほんっとーにすごいことなのですが、7連覇って・・。あ、ランスがツールで優勝したのは癌から復帰した「後」のことです。

自転車レースを少しずつ知ればするほど、そんじょそこらのスポーツにはない過酷さとすごさをしるです。

面白いよ。
あ。でも輝かしく自転車レースで勝つってのがおもしろいんじゃないよ。癌とランスの話という感じです。しかし競技者になる人って、生まれたときから(小さい時から)性格がぜんぜん攻撃的でおっもしろいです。体のつくりもふしぎだー。

いつか走らなくなっても(この感想書いたのが2004年)ランス・アームストロングは伝説の人だと思います。アスリートは強いこと、それだけでなにもかもすごいと私は思う。ま。そして王様というのは、追い落とすべく敵視され嫌われるものだからレースのたびにいろいろ言われ、ゴシップも煩く、強いほど「自分は、ランス好きじゃない」という人がいるのも確かですが。でも彼がすんごいアスリートなのは誰も否定できない事実だ。