度胸@ディック・フランシス

度胸 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-5 競馬シリーズ)

度胸 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-5 競馬シリーズ)

競馬界を舞台にしたミステリーシリーズ。初めて読むディック・フランシス

イギリスで有数の騎手の一人が、競馬場の中央で自殺。それを引き金に、騎手達が次々と失速する。騎手達の資質を疑われる噂が次々と流れ、あるものは鬱病になり、また馬に乗れなくなり・・・主人公のフィンもまた騎手である。音楽一家に生まれながら、「天才的な」音楽の才能を持たなかった彼は馬にめざめ、そして成長していく。しかし、この一連の出来事の中で彼もまた不調に見舞われる。そして「度胸無し」と、障害競馬の騎手としては再起不能のレッテルを貼られるが・・・・

主人公と彼をやとった若き経営者(馬をたくさん持っている人)の信頼とやりとりが好きです。もっと信じろよ!フィンを!と後半残念におもったけど。会話がユーモアがある感じで面白いですね、ディック・フランシス。面白いミステリーでした。

あとストーリーと関係ないところで、かなり驚いたのが、競馬の世界って・・オーナー>調教師>騎手なんだなぁ・・・・・純粋な力関係として、調教師>騎手なので、馬の持ち主や調教師の信頼を失うと馬に乗らせてもらえないのでした。ふうむ。