加納朋子

掌の中の小鳥 (創元推理文庫)

掌の中の小鳥 (創元推理文庫)

 
月曜日の水玉模様 (集英社文庫)

月曜日の水玉模様 (集英社文庫)

 
ガラスの麒麟 (講談社文庫)

ガラスの麒麟 (講談社文庫)

私個人の趣味での好きな順は「手の中の小鳥」「月曜日は水玉」「ガラスの麒麟」です。

「掌の中の小鳥」は粋なサエ嬢と頭のよい彼がいつでも痛快な感じがして一番好きです。加納朋子さんのミステリ(謎)はいつでも面白い。

「月曜日は水玉」はかわいい謎解きのお話でこれも好き。

「ガラスの麒麟」もとても面白いミステリーだと思いましたが、最後が単純に私の好みと違うので3番目です。私はきれいな女の人達や繊細で不安定な女の子達の匂いがあまり得意ではないです。

加納朋子の描く女性は、とても女のにおいがします。対比的に思い浮かべると北村薫の描く女性は、女の人のにおいがしないし、三浦しをんに至っては、男女ともに、どっちのにおいもしないです。(皆あえてそう表現するんだろうなあと思っているので、別に、誰が女性を描くのが上手だとかそういうことではないです。)

一応ぎりぎりで平気ですが、加納朋子の作品の女性のにおいは、私にとってはいつもちょっと怖い。