月魚@三浦しをん

月魚 (角川文庫)

月魚 (角川文庫)

三浦しをんさんの創作の本として『格闘するものに○』と同じぐらい面白かったです。他にもいっぱい好きなのありますが。素敵な書評は他の方のをお読みになってください。文庫版のあとがきはあさのあつこさんでした。

三浦しをんの物語は読んでいると不思議な心持におちいります。熱くもないが、冷たくもなく、距離はあるような、でも情はあるような。どこかで、ぷぷ、と笑う三浦しをんさんがいるような。でも真面目なようなで、よく分かりません。日ごろエッセイを読みすぎてるからかもしれません。でも私は情が全然ない話はけして好きじゃないので多少、情があるのだと思います。

古書店界は私にとって断然素敵なファンタジー(=ときめき舞台)でした。たぶん、そこらへんのどんな舞台よりときめくよ。そういう記述は一切ないが、大変あからさまにほもだと思うので、知らない人にはすすめられない。三浦しをんさんの妙なテンションは、なんだか好きです。