PAPUWA@柴田亜美

PAPUWA (10) (ガンガンコミックス (0679))

PAPUWA (10) (ガンガンコミックス (0679))

『南国少年パプワ君』の第二部編、にあたるのかな?前の連載から時を経て復活したのに、全く衰えないギャグと男前度。笑いも胸きゅん度(様々な意味で)も最高です。一部はだいっすきですが、二部も真顔で気負いなく「面白いくて大好きです」と言えるんです。

齢47歳(サバ読んで43歳)のハーレム隊長が、奥様やお嬢様の人気を集める少年漫画なんてこれだけだと確信できます。あ、色っぽいサービスも双子だから47歳だよ☆

第一部のラストで島が破壊されたので、第二のパプワ島から話がスタートします。今日も元気なパプワ君とチャッピーと、そして家政夫のリキッド君(赤の玉の番人、ほんとは強い)。この漫画いっつも元気無敵なやんちゃっこと家政夫(パンツあらったり、料理つくったり)から話がはじまります。そこに流れ着くのは、一部のシンタローが溺愛した美少年コタロー。その力ゆえに幽閉され続け、一部のラスト暴走してパプワ島を破壊したシンタローの弟。その子がパプワ君の島に。

記憶喪失になったコタローはそりゃもう見事な女王様で(でもパプワ君のことは大好きで仲良しなのがよい!)、ちみっこらに虐げられるリキッドに笑いつつも、その成長物語にほのぼのしました。シンタロー兄弟ってほんとパプワ君大好きです。いいなあ。

なお、二部は美しきサービス叔父様よりも、傍若無人で非情な上司ハーレム(二人は双子☆)のが出てくるんですが、私はハーレムの方が好きです。いや、サービスの女王様っぷりは大変好きだけども。好き勝手やってて非道に見えるけど、何のかんのいって周りの人や部下の心を大事にするのはハーレムの方なんですよね。リキッドのことは虐待しつつもかわいがってるし、ほろりとしたよ。木馬にかけたけどね。サービスは自分が愛する人のことしか見ないので(ルーザー兄さん、シンタロー、ジャン)、わりをくうのはハーレムかなと思うと彼が余計好きです。似てるのは、マジック&ハーレム、ルーザー&サービスかなと思うと、前者に感情移入します。マジックもシンタローフェチの変態だけど、青年の頃とか思うと切なくなります。おかげで素敵なナイスミドルとなった今は、ファンがいっぱいいるけどね、「マジカル、マジック!!」(つらくなったとき叫ぶといいです)。

なお2部には「シンセングミ」が出てくるのですが、10巻は沖田の巻でした。じゃ、じゃむぷ本誌に並走して、サディスティックハニーフェイス沖田君本心発露の回ぱっかり・・・!!2部開始当初は正真正銘の変態にしか思えなかった近藤さんですが、超株あがったよ・・・(感涙)。「拾え、ひと粒10万だからね」の沖田がまさかほんとに近藤さんを大事に思ってるとは思わなかった。でも沖田の大事なお父さんだったんか、感激したです。でもあの男前が今や援交気味のオヤジってそりゃないんじゃないかな・・・。しかしあっちの近藤さんも真のストーカーでゴリラだし、近藤さんの扱いひどいなあ、あはは。でも沖田を慕わせるあたりさすがですね。

次の楽しみです。どんなシリアスの中にあってもキレを失わないギャグとか大好き。